みなさんこんにちは。

岡山よつば予備校　城東校教室長の安倍です。

夏期講習も気づけば折返し地点を過ぎました。あれ、もうこれだけしか残ってないじゃないか、とあせる気持ちを押抑えつつ、生徒が抱えている課題をひとつひとつ確実に解決に導いていかなくては、と言い聞かせつつ。

先日、再読の効果を取り上げた英語長文を授業で扱いながら、子どもの頃の自分の読書体験を思い起こしていました。当時はインターネットもなく、家庭の方針でゲーム機も買ってもらえませんでしたから、おのずと本を読んで過ごす時間が長くなりました。その本にしても次から次へと買ってもらえるわけでもなく、同じ本を何度も繰り返し読んだものです。そうすると当然のことですが内容をすっかり覚えてしまい、手元に本が無くても好きな時に頭の中で読書をすることができました。

ところが今では、常に新しい情報に触れていなければという現代的な、せわしない、なかば強迫観念めいた思いにとらわれて、本を買って読みはするものの、その内容が自分の頭と身体に根付く前に次の本を探し始め、振り返ればおぼろげにも何を書いてあったか思い出せないということがしばしばです。

生徒たちには、繰り返し問題を解くことで知識を自分のものにしなければいけないよ、と偉そうなことを言っておきながら、自分はできていないじゃないかと痛感した次第。そして、目の前にあるひとつひとつのものを、急がず、もっと大事にしたい。