共通テストの数学
令和3年からセンター試験から共通テストという名称が変更になりました。
数学の問題の難易度はセンター試験時代と比べてこの共通テストに変わってかなり難しくなりました。
どの点がが難しくなったのかを具体的に掘り下げて行こうと思います。
まずは量です。
センター試験の試験時間が60分で、共通テストは70分に変更になりました。
10分増えたのがページ数の増加の原因というのは納得出来るのですが、7/6倍になっているかというよりそれよりも多くなっています。
1分あたりにページ数が増えたため、読まなければならない文字数が増えています。
センター試験時代の数学は、典型的な問題を素早く処理出来る事が大切でした。
テストの時間内はずっと手を動かして計算の処理していました。
いっぽう共通テストでは問題を読んで、書いてある情報を整理している時間がとても長いです。
長い文章でポイントを読み取る必要があるため注意力もかなり必要です。これには体力を使います。
「とりあえず数学は手を動かして考えろ」というのは共通テストにはあてはまりません。
そして質です。
大学入試センターが出題する問題は数学の教科書の範囲外からは出題する事は出来ません。
共通テストといえどまったく学習した事がない物は基本的には出ないですし、数学的にはあまりセンター試験と変わらないです。
ですが、上記で書いた通り沢山の情報を与えたり、言い回しなどを変えて来ます。
そのため迫りくる制限時間で冷静な判断をする事が難しくなります。
センター試験であれば典型的な問題を典型的な処理をだけすれば良かったのです。
じっくりと考える事は少なかったです。
それが大きく変わったということになります。
共通テストに変更して今年度で3年目になります。
少し上の世代の方には「センター試験ぐらいは・・」という見方をされている方もいると思いますが、センター試験の時代と比べて平均点も下がり、高得点を取るのが難しくなりました。
今年もいろいろとありましたが、センター試験より難しくなった共通テストがなんとか終えました。
しかし、国立の個別試験、私立の一般入試などゴールはもう少し先です。
全員合格に向けて今日も指導していきたいと思います。