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現代文で点数を取るために必要なこと!

よつば予備校 城東校、西大寺校の安倍です。

 

先日、その日最後の授業が終了した後、残っていた高3生と共通テスト現代文をどう勉強するかという話になりました。

 

 現代文の対策は後回しにしがち、という生徒さんは割と多いのではないでしょうか。

 

 その原因の1つとしては、本文を読んでも言っていることが良くわからない、だから気が進まない、ということがあると思います。

 

 正直なところ私自身、共通テスト現代文の問題集を解いていても、この箇所はいったい何を意味しているのだろう、と悩むことはあります。それは当然といえば当然で、採用されている文章は大人向けに書かれたものですし、あまりにもわかりやすい文章だと設問の難易度が下がりすぎてしまいます。

 

 そこで私が生徒さんにまず伝えるのが、「本文を完全に理解していなくても答えは選べるよ」ということです(もちろん、ある程度の水準で文章を読めることは必要です)。テクストを一言一句精読し、時代背景や社会的文脈も考慮しながら理解に至る、というのは読書の醍醐味でありますが、共通テストにおいて求められるのは、正解の選択肢を選ぶための情報処理です。これはもう、そういうものだと割り切ってしまったほうがよさそうです。

 

 当然、なるべく理解できるに越したことはないのですが、まずは、「よくわかんないことを言っているからどうせ解けないだろうなぁ」というネガティブな気持ちを捨ててしまうことが第一です。

 

 また、よくわからない部分があるのだけれども、設問と選択肢を見てから再度本文を見直してみると、「ああ、そういうことを言いたいのか」と気づくこともあります。私はこれを、設問が本文の理解を手助けしてくれる、と言っています。こうした問いが設定されているということは、本文のここの解釈はここまで限定できるな、とか、そういうことです。

(実際、国公立2次試験の問題を生徒と考えている際、この設問を解くためには…という切り口で本文を読み直していると、本文の理解が深まったということはよくあります)

 

 ですから、本文を読み進めながらいまいち呑み込めない箇所に突き当たったとき、そこで理解しようといたずらに時間を消費するのはやめたほうが良い。結局、設問を解くためには必要なかった、なんてこともあります。

 

 次に大切なのは、複数の選択肢のなかに必ず正解がある、そしてその根拠は文章中に提示されていなければならない、だから必ず正解できるはずだ、という意識をどれだけ強く持てるかです。この意識が強いか弱いかで、判断材料となる一言一句に気づけるかどうかが変わってきます。そんな精神論めいたものに頼って大丈夫なの、と思われるかもしれませんが、私なども気が抜けた状態で問題を解いていると本当にしょうもない見落としをしますから、大事なことだと思っています。

 

 まずは上記のような心構えを作ったうえで問題をこなしていくわけですが、ここで大事なのは、ちゃんと時間と手間をかける、ということです。正解したにしろ間違えたにしろ、なぜ正解であり間違いなのか、しっかり本文と選択肢を突き合わせて、その理由を言葉で説明できるようにすることです。解説は手間を惜しまず読んでください。納得できなければ講師に聞いてください。他人と言葉でやり取りをする中で、なんとなく、だったものが、なるほど、と明確になってくるはずです。こうして一問一問律義に向き合うことで、自分の中で言葉の処理の道筋も養われていきます。

 

 他にも選択肢検討の細かなテクニックであったり、文章のそもそもの理解力を高めるための読み方であったり、大事なことは多くありますが、長くなりましたので今回はここまでとしたいと思います。

 

 大雑把にまとめると、「びびってないでとにかくやってみなはれ」ということです。

 

 

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