【西大寺校】説明してごらん
授業中、問題の答え合わせなどの際に、生徒さんが正解していても間違っていても、「どうしてその答えになったのか説明してごらん」という主旨の問いをすることがある。怒られている、と生徒さんが感じないよう、なるべく言葉と声の調子を選びながら。
理由は、今どのくらいの理解度で問題を解いているのかを確かめたいということがひとつ。加えて、説明できるようになろうと意識して勉強する方がより記憶に残りやすいから、という理由がある。
誰かに教えるつもりで勉強したほうが効果的だということは良く言われていて、自分の現役の頃と塾講師として人に教えるために勉強するようになってからを比較しても、これはかなりの程度そうだろうなという実感がある。
実際に誰かに教える必要はなくて、あとで教えるつもりという意識を持つだけで効果があるそうだが、せっかく対面で授業をしているので、単純に私が説明を受ける役割を引き受ければいいだけのことである。
こんなのはたいした工夫ではないけれども、こういうひとつひとつは大したことのない積み重ねが大事なのかなぁと思っている。